2014年12月06日

高血圧は動脈硬化を進行させてしまう

総抹消抵抗を高める動脈硬化

血液の通り道である血管の内腔が狭くなっていたり、血管壁が弾力性を失ってもろくなる状態を動脈硬化といいます。

この動脈硬化は加齢とともに進行していくものですが、動脈硬化の影響が少ない健康な状態の血管であれば、血液はスムーズに流れるので余分な圧力が生じることはありません。しかし、この動脈硬化が進むと血管内の抵抗が大きくなり、血液は血管内をスムーズに流れることができず、血圧の上昇を招いてしまいます。

動脈硬化のメカニズム

動脈硬化が起きると血管内でどのようなことが起きるのでしょうか?
何らかの原因によって血管の内壁に傷がつくと、その傷口から酸化された悪玉(LDL)コレステロールが入り込んで、アテロームと呼ばれる粥状のこぶが作られます。これが血管の内側をデコボコの状態にして、血流を悪くさせます。
また、傷ついた部分は血管修復作業ののち硬く肥厚するため、その部分は弾力性を失ったもろい組織になってしまうのです。ちなみに、血圧が上がることによって血管に余分な圧力がかかることも、血管の内壁を傷つける原因になります。
高血圧が動脈硬化を進行させると当時に、動脈硬化自体も高血圧を進行させるという悪循環に陥ることになるわけです。

高血圧を引き起こす合併症

高血圧の状態が続くと、直径0.1mm程度の細動脈に動脈硬化が起こります。体のいたるところが、高血圧の影響を受けてむしばまれていくことになるのですが、高血圧そのものはほとんど自覚症状があらわれないため、進行していることに気づかないことも多いのです。
しかし、自覚症状のないまま高血圧や動脈硬化をほうっておくと、脳血管障害(脳卒中) や心疾患、腎不全などの深刻な病気を引き起こします。静かに進行しながらも、しかし命の危険に関わる病気を発症させる。これが、高血圧が「サイレント・キラーjと呼ばれるゆえんです。

糖尿病・脂質異常症にも注意

糖尿病は高血圧による合併症ではありませんが、血圧の高い人が糖尿病になりやすいというデータがあります。実際に、科学的なくわしい解明がされたわけではありませんが、糖尿病と高血圧が合併すると心筋梗塞や脳血管障害を起こしやすくなるというのも事実です。
コレステロール値や中性脂肪値が高くなる脂質異常症(高脂血症) も動脈硬化を促進します。糖尿病、脂質異常症の疑いがある場合は、さらなる健康管理が必要です。

高血圧が引き起こす合併症一覧

脳血管障害脳出血
脳実質内で出血が起きる。片側手足の麻痺、意識障害が起きる。
脳梗塞
脳の動脈に血栓がつまる脳血栓と脳以外の動脈の血栓が脳に移動して起きる脳梗栓がある。
くも膜下出血
くも膜と軟膜の隙間にある脳動脈で出血が起きる。酢鬱や吐き気を伴う
心疾患心肥大・心不全
高血圧によって肥大した心臓が自己の重みに耐えきれなくなって血液を送る作業ができなくなる状態(心不全)
心筋梗塞・狭心症
心筋梗塞は、心筋の冠動脈がつまるために起きる。狭心症は心筋の冠動脈が狭くなり、血流が不足するために起きる。
腎不全 
腎臓の血管に動脈硬化が起きて、腎臓の濾過機能が低下するため、体内に老廃物がたまった状態。
posted by Blood pressure at 11:08 | Comment(0) | 血圧の基本情報
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: