2016年03月08日

薬になる果実

日本的なイメージのする果物で、最もポピュラーなものといえば何を連想しますか? リンゴ、ミカン、桃、柿、スイカ。
近頃は1年中あらゆる産地の果物がでまわっているので、キウイ、マンゴー、パパイア、グレープフルーツなども、ポピュラーな果物といっておかしくないでしょう。

日本で生産される果物で、ミカンの次に量が多いのがリンゴだそうだ。リンゴはむかしからお見舞い品として好まれ、子供がかぜをひいたときに擦り下ろして飲ませたりもします。お腹を壊したときもすり下ろしリンゴは定番品です。
また、弥生時代より嗜好品として親しまれてきた柿は、「二日酔いに効く」などといわれてきましたた。このように、果物に薬のようなはたらきがあるとされるのには、何か根拠があるに違いありません。

食べものは、一般に、熱性・湿性・平性・涼性・寒性の5つの性質に分けることができます。

リンゴは平性の性質を持ち、体内にとり込まれても、体を冷やしたり温めたりすることがありません。そのため、どんな症状の病気の人にも向いているといえる。また、柿は寒性の性質を持ち、システインというアミノ酸が肝臓の解毒作用を助けるため、酔いざましにいいといわれました。

柿と同じ寒性の性質を持つ果物に、ナシ、メロン、バナナなどがある。これらには体を冷やす特徴があり、かぜの熱冷ましとしての効果が期待できます。

ナシには利尿作用があり、バナナは熱冷ましと同時に、一方ではエネルギー源としても貴重な果物です。しかし、緩下作用があるため、腸の弱い人はお腹をこわしてしま場合もあります。

腹痛や下痢を伴うかぜのときなどにバナナを食べるのは注意が必要です。また、せきや痰のからみがひどいときには柿やナシが適しています。

果物が薬になるといっても、その効用はさまぎまです。むかしの人は、こういった果物の性質を経験によって学び、保存のきく形に変えて薬として利用したりもしてきました。

干し柿もそのひとつといえるでしょう。まず、生の柿を乾燥させ水分をとり除くことで、体を冷やす寒性の性質をとり除くことができます。もともと果物は、そのほとんどが水分なので、水分が失われたぶんだけ、1個に含まれる鉄分やカリウムの割合が多くなります。高血圧ならこのカリウムが余分な塩分をしっかり排出してくれます。そんな意味でも血圧が高い場合は、果物をたくさん食べることは血圧を下げることになります。

生の果物と同じ重さの乾果を1個食べるだけで、生の果物2〜3個ぶんに含まれる栄養素を摂取したことになるのです。

さいきん、プルーンや干しブドウが栄養食品として注目を集めたのもそのためでしょう。柿は肺や心臓の病気にもよく、体力増進にももってこいなので、農作物の不足しがちな冬場に備えたのだでしょう。

むかしの人の生活の知恵には感心させられる。寒性の果物の収穫時期が過ぎると、冬の初めには、平性の性質をもつリンゴの収穫時期になります。こうした自然の配慮を考えれば、季節にでまわる「旬の果物」を食するのが、健康を維持するうえで最高のクスリになるといえるかもしれません。

ちなみに塩分を取り過ぎてしまった際にトマトジュースを飲むとどの程度の塩分をとってしまったか自己診断できます。
posted by Blood pressure at 13:11 | Comment(0) | 食材
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