2014年12月16日

血圧が高いときに積極的に摂りたい栄養

カリウム

カリウムには、ナトリウムの排泄を促進して血圧を下げる働きがあります。ですから、食塩の多い食品を摂取してナトリウムが過剰になったときは、カリウムをたくさん摂取することによって、血圧の上昇を抑えることができます。
逆にいえば、カリウムが不足すれば、ナトリウムが体内にたまって高血圧につながります。高血圧の改善には、積極的にカリウムを摂りましょう。

カルシウム

カリウムと並んで積極的にとることをおすすめしたいのが、カルシウムです。カルシウムはナトリウムの働きを打ち消す性質をもっており、カルシウムを豊富にとれば、それだけナトリウムを多く排泄することができます。また、カルシウムをたくさん摂取することが、動脈硬化の予防につながるというデ一夕もあります。高血圧、動脈硬化予防にカルシウムは不可欠です。

マグネシウム

カルシウムが高血圧を予防すると説明しましたが、有効なはずのカルシウムが、場合によっては血圧の上昇につながることもあります。そんなカルシウムの作用を押しとどめ、ちょうどよい具合に血圧をコントロールしてくれるのが、マグネシウムです。マグネシウムは、カルシウムに比べると摂取不足になりやすい栄養素なので、とくに注意して摂取するようにしましょう。

DHA・IPA

DHA(ドコサヘキサエン酸)、IPA(イコサペンタエン酸)、どちらも不飽和脂肪酸の一種で、まぐろ、さば、いわし、さんまなどの青魚に多く含まれる栄養素です。
DHAは、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす効果が高く、IPAは血栓の生成を妨げる働きがあります。いずれも血液をサラサラにするのに欠かせない栄養素で、動脈硬化の改善に大変役立ちます。

ビタミンC

ビタミンCには、抗ストレスホルモンの合成を促進する働きがあるため、ストレスを抑えて血圧の上昇を防ぐ働きがあります。それに、コレステロールを酸化させて動脈硬化を促す活性酸素を取り除く働きもあり、生活習慣病の改善には欠くことのできない栄養素です。一方、ビタミンEには抗酸化力を強める働きがあるため、酸化による血管の老化を予防し、血管を若々しく保つ効果があります。また、ビタミンEはビタミンCの働を助ける役割も果たすので、両者を一緒にとれば、動脈硬化がいっそう改善され、高血圧にも大変効果的です。

ファイトケミカル

ファイトケミカルとは、野菜の色素や苦味、あくなどに含まれる非栄養素系機能物質をいい、代表的なものにイソフラボン、タウリン、アントシアニン、カテキンなどがあります。ファイトケミカルは抗酸化作用が強く、ビタミンや食物繊維などと並んで、動脈硬化の予防に大きな効果が期待されています。

代表的なファイトケミカル

  • サポニン…大豆・大豆加工品
  • イソフラボン…大豆・大豆加工品
  • ルチン…そば・アスパラガス
  • リコピン…とまと・にんじん
  • ピラジン…ほうれんそう、ピーマン
  • ケルセチン…たまねぎ・ブロッコリー
  • タンニン…れんこん・お茶
  • アントシアニン…ブルーベリー・いちご
  • エピカテキン…りんご
  • カテキン…緑茶・ウーロン茶
  • ナリンギン…グレープフルーツ・夏みかん
  • リルグナン…ごま
  • フコイダン…こんぶ・わかめ
  • カプサイシン…唐辛子
  • ルテイン…ほうれんそう・ブロッコリー
  • グルカン…しいたけ・まいたけ
  • フラパノン…グレープフルーツ・夏みかん
posted by Blood pressure at 12:10 | Comment(0) | 食材
2014年12月13日

血圧を下げる食習慣のポイント

食塩の制限

高血圧を防ぐために、毎日の食生活においてもっとも注意しなければならないのは、なんといっても食塩を控えることです。
とはいうものの、私たちはみそ、しようゆ、ソース、マヨネーズなどの調味料のみならず、漬け物やつくだ煮など食塩をたっぷりと含む食品に取り囲まれています。減塩することは、口でいうほどたやすいこと
ではないかもしれません。
しかし、逆にいえば、漬け物やつくだ煮などの塩蔵品を控えたり、調味料の使い方に注意を払うだけでも大きな減塩効果につながります。
に、食生活のなかから徐々に食塩を減らす工夫をしましょう。

脂肪分の多いものも控える

肥満は高血圧予防の大敵です。食べ過ぎや偏食をあらため、適正エネルギーを摂取するよう心がけなければいけません。とくに、肥満を解消するには、脂肪分を控える
ことが重要です。なかでも注意しなければならないのが、肉の脂肪分やバター、クリームなどに多く含まれる動物性脂肪です。動物性脂肪は、悪玉(LDL) コレステロールを増やす飽和脂肪酸を多く含むため、動脈硬化を促進して血圧の上昇を招きます。一方、植物性脂肪も、高エネルギーなだけでなく、加熱によって酸化されるとLDLコレステロールを増やす原因になります。
天ぶらやとんかつなどの揚げ物も、できるだけ控えたほうがいいでしょう。

野菜・海藻類を積極的にとる

野菜や海藻類には、ビタミンやポリフェノールなど、脂質の酸化を防いでLDLコレステロールの増加を防ぐ抗酸化物質が含まれていたり、ナトリウムを排泄するカリウム、カルシウムなどのミネラル類、LDLコレステロールを排泄したり、肥満を防ぐ効果のある食物繊維も含まれています。こうした抗酸化物質やミネラル、食物繊維をたっぷり摂取すれば、動脈硬化が抑制されて、高血圧が改善されます。また、野菜や海藻類は食卓を彩り豊かに演出し、食事を目で楽しませる効果ももたらします。
野菜の1日の目標摂取量は350g(うち、緑黄色野菜は1日120g以上)。サラダ、酢の物、野菜妙め、あえ物、煮物、おひたしなど、さまざまな調理法を駆使して、野菜をたっぷり食べましょう。

水分摂取を積極的に

水分が不足すると、血液中の水分も失われて血液がドロドロの状態になります。ドロドロ状態の血液は、当然のことながらスムーズに血管を流れることができず、動脈硬化や高血圧を促進します。
とくに、就寝時は発汗や呼吸によって、1リットル近い水分が失われるといいます。就寝前や起床後、あるいは運動時には特に水分を補給するよう心がけましょう。ただし、食塩をとり過ぎて水が飲みたくなる場合は、逆に高血圧を促進しますので要注意です。また、水かお茶を飲むようにし、糖分の多い清涼飲料水やコーヒーの飲み過ぎなどに注意しましょう。
posted by Blood pressure at 12:23 | Comment(0) | 血圧の基本情報
2014年12月11日

血圧測定と薬物療法

医療機関で測定するときの注意

高血圧は自覚症状がないままひそかに進行する「サイレントキラー」です。
このサイレントキラーの存在にいち早く気づき、適切な健康管理を行うためには、定期的な健康診断を受けて血圧をチェックしておく心がけが大事です。医療機関などで血圧を測定するときの注意点を、以下にまとめてみました。
  1. 測定前夜は十分な睡眠を取る
  2. 測定前は喫煙やコーヒーを飲むことを控え、トイレを済ませておく。検査時問に遅刻してあわてることのないよう、時間に余裕をもって検査にのぞむ
  3. 腕まくりしやすい衣服を着ていく
  4. 食事は検査の1時間前には済ませておく

白衣性高血圧

医療機関などで血圧を測定するとき、医師や看護師を目の前にしてにわかに緊張し、血圧が高く測定されることがあります。これを「白衣性高血圧」といいます。通常、血圧の測定は2、3回行ってその平均値を測定値としますが、測定するごとに値が下がるようなら、白衣性高血圧の可能性が高いでしょう。白衣性高血圧であれば治療の必要はありませんが、医療機関だけでなく、家庭での血圧チェックによって血圧を把握しておくことも、健康管理のうえでとても重要です。

自宅で測定する場合

家庭で血圧を測定する場合は
  1. 朝一番のトイレの後、あるいは入浴1時間後など、毎日同じ時間に測定する
  2. 左右どちらの腕で測るかを決めて、座る、あるいは腰掛けた状態で。測定するときはつねに同じ姿勢で行う
  3. 医療機関同様、測定前は安静な状態を保ち、測定は2、3度行う
最近では、手首で簡単に測定できるものなど、さまざまな血圧計が出回っていますわんたいが、おすすめは二の腕に腕帯を巻いて測るタイプ。あまりに安価なものは正確さに欠けることがありますので、医療専門メーカー品で、1万円前後のものがよいでしょう。

薬物療法について

高血圧の治療は食事、運動療法が基本ですが、血圧のコントロールがうまくいかなかったり、合併症の進行が深刻な場合は薬物を使用します。治療薬には、血管を拡張させるカルシウム括抗薬、動脈硬化に効果のあるACE阻害薬、心疾患に効果のあるβカロテン−遮断薬、細動脈を広げるα-遮断薬などがあります。

服用の注意

これらの降庄薬を服用するときは、薬の効果を強める、あるいは逆に効果を弱めてしまう成分を含む食べ物に注意が必要です。
たとえば、グレープフルーツはカルシウム括抗薬の作用を増強させますし、納豆は血液の凝固を防ぐワーファリンの効果を阻害します。
また、牛乳や魚、炭酸飲料、カフェインとの食べ合わせが問題となる薬もありますので、主治医や薬剤師の指導のもと、食べてはいけない食品をしっかりチェックしておきましょう。なお、アルコールや喫煙も薬の作用に影響をおよぼしますので、服用の際は十分な注意が必要です。
高血圧の治療に使われる薬はこちら。
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2014年12月09日

高血圧になる人

こってり・濃い味が好み

揚げ物や脂肪の多い肉料理、それにバターやマヨネーズなど、脂質の多いこってりとした食事を多くとると、血圧は上がりやすくなります。コレステロールが動脈硬化を促進し、高血圧を招くのです。
また、食塩の多い、味の濃い食事も要注意です。「みそ汁や煮物など、料理は濃い味つけにする」、「ラーメンの汁は全部飲む」、「つくだ煮やふりかけなどをごはんのおともにして食べる」などは、高血圧の人には御法度。こってり・濃い味は高血圧の大敵と覚えておきましょう。

肥満気味・運動不足

肥満気味の人は、高血圧になる可能性がとても高いといえます。というのも、心臓は収縮拡張作用によって体のすみずみまで血液を送らなければならないわけですが、肥満しているぶん、たくさんの血液を強い力で押し出さなければならないからです。また、肥満気味の人が多くもつ脂肪細胞は、レプチンという物質を分泌して交感神経を刺激し、血圧を上昇させてしまいます。また、運動嫌い、あるいは体を動かすのが好きではないという人は、肥満になりやすい傾向が強く、よって、高血圧にもなりやすいのです。

酒・たばこ

適度のアルコール摂取は血管を拡張させるので、血液の通りをよくするという効果があります。エネルギーの低いヘルシーなおつまみを肴に、適量を守っていただくなら問題ないかもしれません。
しかし、実際はどうかといえば、揚げ物や塩辛い物を肴に、適量以上をどんどん飲んでしまうというケースのほうが多いため、飲酒が高血圧につながる可能性は大変高いのです。「どうしても飲み過ぎてしまう」ようなら、思いきってきっぱりと禁酒したほうがよいかもしれません。
また、お酒以上に注意しなければいけないのがたばこです。たばこは体に有害な活性酸素を増やしたり、重要な栄養素でもあるビタミンC を壊して、動脈硬化を促進、ひいては高血圧を促進させることになります。できるだけ禁煙を心がけましょう。

ストレスをためやすい

ちょっとしたことでイライラしてしまう、せっかちで怒りやすいといった気の短いタイプの人は、比較的高血圧になりやすいといえます。
というのも、こうしたストレスの影響を受けると、交感神経が働いてカテコールアミンというホルモンが分泌され、全身の細動脈が収縮すると同時に、心拍数も増加して血圧が上昇してしまうのです。また、几帳面で生真面目、責任感が強くてがまん強い、完壁でないと気が済まないといったタイプも、ストレスをためやすい傾向があるので要注意。もともとの気性を変えることはなかなかできませんが、ストレスを解消してリラックスできる方法が見つかれば、状態は必ず改善されます。自分らしいストレス解消方法を探すことも、高血圧予防の重要な要素です。

女性は閉経後に注意する

女性は男性に比べて高血圧になりにくく、「第5次循環器疾患基礎調査」によれば、30代女性の高血圧患者数は、同年代の男性高血圧患者の約3分の1、40代では約半分となっています。これは、女性ホルモンであるエストロゲンが血管の老化を予防したり、水分やナトリウムの排泄を促す効果があるためで、エストロゲンは、動脈硬化や高血圧の促進を抑制してくれるのです。
しかし閉経によってエストロゲンの分泌が減少すると、当然のことながら高血圧を発症する可能性は高くなります。更年期にさしかかったならば、男性同様、高血圧に対する健康管理が必要です。
一方、女性の場合は閉経後と並んで、妊娠中に高血圧になる可能性も高いといわれています。妊娠中に高血圧と診断された場合、妊娠中毒症として扱われますが、妊娠中は食事にしろ運動にしろ、生活面で注意しなければならないことがさまざまありますから、医師の診断を受けて、適切な血圧管理を行うことが大切です。
posted by Blood pressure at 11:32 | Comment(0) | 血圧の基本情報
2014年12月06日

高血圧は動脈硬化を進行させてしまう

総抹消抵抗を高める動脈硬化

血液の通り道である血管の内腔が狭くなっていたり、血管壁が弾力性を失ってもろくなる状態を動脈硬化といいます。

この動脈硬化は加齢とともに進行していくものですが、動脈硬化の影響が少ない健康な状態の血管であれば、血液はスムーズに流れるので余分な圧力が生じることはありません。しかし、この動脈硬化が進むと血管内の抵抗が大きくなり、血液は血管内をスムーズに流れることができず、血圧の上昇を招いてしまいます。

動脈硬化のメカニズム

動脈硬化が起きると血管内でどのようなことが起きるのでしょうか?
何らかの原因によって血管の内壁に傷がつくと、その傷口から酸化された悪玉(LDL)コレステロールが入り込んで、アテロームと呼ばれる粥状のこぶが作られます。これが血管の内側をデコボコの状態にして、血流を悪くさせます。
また、傷ついた部分は血管修復作業ののち硬く肥厚するため、その部分は弾力性を失ったもろい組織になってしまうのです。ちなみに、血圧が上がることによって血管に余分な圧力がかかることも、血管の内壁を傷つける原因になります。
高血圧が動脈硬化を進行させると当時に、動脈硬化自体も高血圧を進行させるという悪循環に陥ることになるわけです。

高血圧を引き起こす合併症

高血圧の状態が続くと、直径0.1mm程度の細動脈に動脈硬化が起こります。体のいたるところが、高血圧の影響を受けてむしばまれていくことになるのですが、高血圧そのものはほとんど自覚症状があらわれないため、進行していることに気づかないことも多いのです。
しかし、自覚症状のないまま高血圧や動脈硬化をほうっておくと、脳血管障害(脳卒中) や心疾患、腎不全などの深刻な病気を引き起こします。静かに進行しながらも、しかし命の危険に関わる病気を発症させる。これが、高血圧が「サイレント・キラーjと呼ばれるゆえんです。

糖尿病・脂質異常症にも注意

糖尿病は高血圧による合併症ではありませんが、血圧の高い人が糖尿病になりやすいというデータがあります。実際に、科学的なくわしい解明がされたわけではありませんが、糖尿病と高血圧が合併すると心筋梗塞や脳血管障害を起こしやすくなるというのも事実です。
コレステロール値や中性脂肪値が高くなる脂質異常症(高脂血症) も動脈硬化を促進します。糖尿病、脂質異常症の疑いがある場合は、さらなる健康管理が必要です。

高血圧が引き起こす合併症一覧

脳血管障害脳出血
脳実質内で出血が起きる。片側手足の麻痺、意識障害が起きる。
脳梗塞
脳の動脈に血栓がつまる脳血栓と脳以外の動脈の血栓が脳に移動して起きる脳梗栓がある。
くも膜下出血
くも膜と軟膜の隙間にある脳動脈で出血が起きる。酢鬱や吐き気を伴う
心疾患心肥大・心不全
高血圧によって肥大した心臓が自己の重みに耐えきれなくなって血液を送る作業ができなくなる状態(心不全)
心筋梗塞・狭心症
心筋梗塞は、心筋の冠動脈がつまるために起きる。狭心症は心筋の冠動脈が狭くなり、血流が不足するために起きる。
腎不全 
腎臓の血管に動脈硬化が起きて、腎臓の濾過機能が低下するため、体内に老廃物がたまった状態。
posted by Blood pressure at 11:08 | Comment(0) | 血圧の基本情報